楽天市場の未来戦略|AI・物流・楽天経済圏から読み解く楽天の次の成長

楽天グループの三木谷浩史氏は、楽天市場の今後の成長戦略として「流通総額10兆円超」という大きな目標を掲げている。

その達成のために掲げられているキーワードは次の3つです。

  • AI活用
  • 楽天経済圏の拡大
  • 物流改革

天市場の運営者にとっても、この戦略を理解しておくことは非常に重要です。

今回は、楽天戦略会議の内容から楽天市場がこれからどこに向かうのかを整理してみます。

目次

AIが楽天市場の中心になる

楽天が最も強く打ち出しているのがAIの活用です。

調査によると、AIを活用している企業成長率が約1.7倍というデータもあるそうです。
楽天ではAIを活用して生産性を倍増させることを目標にしています。

特に重要なのがAIエージェントという概念です。これは人の作業をAIが補助・代行する仕組みです。
すでに楽天では店舗運営を支援するAIの開発が進んでいます。

例えば、商品説明文の作成、商品画像の生成、問い合わせ対応の分析、レビュー返信の作成など、店舗運営の様々な業務でAI活用が進んでいます。

楽天は世界で最もAIを活用するECプラットフォームを目指していると発表しています。

隣の統括

通販の大手であるAmazonでもすでにプラットフォームの中にはAIを活用していて、楽天市場も取り入れるのはプラスなこと。
運営者にとってもAI対応は必須になってくるので、今後どのようになるのかは様子見

楽天の強みは「データ」

楽天がAI戦略を進められる理由はデータの量です。
楽天はこれまで楽天市場・楽天カードを中心に成長してきました。

現在は楽天モバイルが加わり、新しいデータ基盤ができています。

楽天市場アプリ内の行動データは以前から取得できていましたが、楽天モバイルによってアプリ外の行動データも分析できる可能性が広がりました。
このデータがAIの精度を高める重要な要素になります。

隣の統括

楽天モバイルでのデータ取得ができるのはいいこと。若い人をターゲットにしている商材などは、楽天モバイル用の対策はしていいと思う。
楽天モバイル用のポイントアップイベントもあるので、参加は必須。

AIコンシェルジュの登場

楽天市場ではすでにAIコンシェルジュという機能が導入されています。
これはAIがユーザーの相談に答えながら商品を提案する仕組みです。

この機能によって商品比較、商品提案などがスムーズに行えるようになります。実際のデータでは購入決定までの時間が43%短縮という結果が出ています。

さらに、平均注文金額も約4割上昇しています。楽天は今後AIコンシェルジュを検索に並ぶ新しい流入導線として育てていく方針です。

隣の統括

実は一番の注目ポイントかもしれない。
いい結果として報告されているが、本当かどうかはあやしいところだが、商品を探す時にAIを活用している場面は多くなり、そこで提案された商品が自分たちの商品であれば、購入機会は多くなる。

セマンティック検索の進化

楽天市場では検索機能も進化しています。
現在導入されているのがセマンティック検索です。

これは曖昧な検索キーワード比較検索不完全なフレーズなどにも対応する検索技術です。
例えば「夏 プレゼント 女性」のような検索でも、AIが意味を理解して商品を表示します。

これによってユーザーは目的の商品により早く到達できるようになります。

楽天経済圏の活用

楽天市場のもう一つの重要テーマが楽天経済圏の活用です。

楽天はこれまで楽天カード・楽天市場の2本柱で成長してきました。
現在は楽天モバイルが加わり3本の矢の体制になっています。

例えばスーパーセールのデータでは楽天モバイルを利用しているユーザーは利用していないユーザーの1.8倍の購入金額という結果が出ています。

楽天はこの経済圏をさらに強化し、楽天市場の売上成長につなげていく考えです。

隣の統括

最近は楽天モバイルユーザー限定で先行セールが実施されている。
今後も楽天モバイルユーザー優先のイベントが開催されそう。
まだまだ、楽天モバイル分野は成長段階だと思うので、急いで楽天モバイルユーザー対策は様子見。

イベント戦略の強化

楽天市場の売上を大きく動かすのがイベント施策です。
代表的なイベントは楽天スーパーセール・楽天お買い物マラソンです。

特に最近はイベントの参加規模が大きく伸びています。
楽天は楽天マラソンをスーパーセール並みに強化する方針を示しています。

イベント依存は今後も続く可能性が高いです。

隣の統括

楽天モバイルみたいに、第3のイベントの柱が欲しいと思う。最有力は「ワンダフルデー」だと思うが、認知はまだまだ。
楽天マラソンの認知拡大もいいが、そろそろ第3の大型イベントが欲しい。

ソーシャルコマースの拡大

楽天はROOMなどのソーシャルコマースも強化しています。
ROOMは現在前年比+13%で成長しています。

さらに、動画メディアとの連携によって動画を見ながら楽天商品を購入できる仕組みも準備されています。

物流改革

楽天市場のもう一つのテーマが物流改革です。その代表が最強翌日配送です。

このラベルがある商品は15ポイント高い成長を示しています。さらに置き配対応など、配送環境の改善も進めています。

ディスカバリーレコメンデーション

2025年に導入された新機能がディスカバリーレコメンデーションです。
これはユーザーごとに最適化されたコンテンツを表示する機能です。

特徴は商品ページ、店舗コンテンツ、動画などをユーザーの興味に合わせて表示できることです。

つまり、コンテンツページを作る店舗ほど露出が増える可能性があります。
楽天は2026年以降、ロジック改善、UI改善、コンテンツ拡充を進めていく予定です。

隣の統括

注目ポイントの1つ。
コンテンツページの重要性がわかる。コンテンツページを作っていけば、明確な恩恵はわからないが、店舗流入にはプラスになる。
今後コンテンツページの活用が集客の武器になる。

まとめ

楽天市場は現在、大きな転換期にあります。

目標は流通総額10兆円超。そのために楽天が進めているのはAI活用、楽天経済圏の強化、物流改革、ソーシャルコマース、コンテンツ強化です。

特にAIは楽天市場の中心戦略になっています。

今後はAIコンシェルジュ、セマンティック検索、ディスカバリーレコメンデーションなどが新しい流入導線になる可能性があります。

楽天市場で売上を伸ばすには、検索対策だけでなく、コンテンツ、データ、AI活用を意識した運営が重要になるでしょう。

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この記事を書いた人

「EC通販と資本」を運営している隣の統括です。

本業では、通販サイトの運営10年以上関わりながら管理職として、ECの現場で売上や広告、集客の数字を見ながら仕事をしています。

このブログでは、EC通販の現場で感じたことや、収益や資本についての考え方を中心に書いています。

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